委員会名:R055 カーボンニュートラルのための先進セラミックス委員会
委員長:多々見純一 (横浜国立大学)
会員数:法人会員 26法人, 個人会員 (学界委員) 43名 (2023年4月現在)
設置期間:令和5年4月1日~令和10年3月31日
独立行政法人日本学術振興会産学協力委員会について
https://www.jsps.go.jp/j-renkei_suishin/index2_5.html
活動目的
日本学術振興会R055カーボンニュートラルのための先進セラミックス委員会は、広い意味でカーボンニュートラルのためのセラミックスに関わる多数の大学等研究者と企業等産業界が連携することで、これまでに学界で培ってきたセラミックスに関する学術研究をベースとしたシーズ、現代社会において極めて重要で産業界から解決に強い要望のあるカーボンニュートラルというニーズをマッチングさせ、我が国の研究力と産業競争力を向上することすることを目的としています。
活動内容
全体会議では、カーボンニュートラルに貢献可能な先進セラミックスの社会実装に向けた戦略的研究課題を検討し、先進セラミックスの課題を俯瞰して議論します。また、以下の三つの分科会を設置し、それぞれの特性と課題について深く掘り下げていきます。さらにカーボンニュートラルに関わる若手セラミックス研究者が中心となって企画した『次世代若手セッション』を開催し、カーボンニュートラル実現のための将来構想等を含めた議論を行います。
【機能性セラミックス分科会】カーボンニュートラルに資する機能性セラミックスについて、基礎から応用まで広範にわたり議論します。燃料電池、太陽電池、熱電素子といった発電デバイスや全固体電池、スーパーキャパシタといった蓄電デバイス、さらには、エネルギーキャリアとなる水素、アンモニアなどの製造・貯蔵を支える機能性セラミックスについても議論します。
【エンジニアリングセラミックス分科会】エンジニアリングセラミックスの持つ優れた耐熱性、化学的安定性、機械的特性が、カーボンニュートラルの達成に向けて必要不可欠です。この分科会では、これらの特性を活かし、強度信頼性や経時劣化などのセラミックス固有の課題を克服するための科学的アプローチや産業応用について議論します。
【グリーンプロセス分科会】グリーンプロセス分科会では、原料粉体合成、加工レスを目指した成形・焼結手法、外場アシストによる低温・短時間緻密化プロセスなどのカーボンニュートラルを目指した各プロセスの高度化とともに、これらを俯瞰したセラミックスプロセスチェーンの概念に基づくカーボンニュートラル実現のための粉体プロセスの可視化とインフォマティクス、デジタルツイン化、さらには、CO2の回収・貯蔵・利用に資するセラミックスなどについて議論します。
【次世代若手セッション】各分科会を横断する共通基盤技術課題についても議論し、カーボンニュートラルのための先進セラミックスに関わる若手研究者の育成にも注力します。『次世代若手セッション』を企画し、産学共同研究の推進と産学含めた若手研究者間のネットワークの構築を進めます。
上記の会議は登録された法人会員および個人会員内で行うクローズドの研究会であり、年6回程度の開催を計画しています。これに加えて、これらの委員会活動の企画・立案等を行う運営委員会を年6回開催します。
沿革
本委員会は、日本学術振興会 産学協力研究委員会 先進セラミックス第124委員会での活動を基盤としています。先進セラミックス第124委員会は、昭和33年1月に、特殊塩基性耐火物研究第124委員会として設置された後、社会情勢と研究の進展に伴って、昭和55年に高温セラミック材料第124委員会、平成17年に先進セラミックス第124委員会と名称を変更しながら活動してきました。
先進セラミックス第124委員会では、委員会内に先進セラミックスでの重点分野からなる分科会(焼結・界面、粉体プロセス、非酸化物セラミックス、機能性セラミックス) を設け、その分野の研究の現状と課題について深く掘り下げた研究会を年3~4回開催してきました。研究会の開催回数は、高温セラミック材料第124委員会から通算して170回にも上ります。この他にも、第124委員会主催での国際会議(ISAC: International Symposium on Advanced Ceramics) の開催や先進セラミックス関連の出版などを行い、先進セラミックスの研究力向上を進めてまいりました。
令和5年4月に、日本学術振興会 産学協力委員会 R055 カーボンニュートラルのための先進セラミックス委員会として発足、現在に至ります。
